一中節の歴史

今から300年以上前、江戸時代のはじめ、やっと戦のない世の中が定着しだしたころ、絵画では尾形光琳、本阿弥光悦などが登場しました。

それに先立つこと数年、音楽シーンでは『俺はミュージシャンになるんだ!』といって、まだ当時新しい楽器だった三味線を片手に京都のお寺の跡取りが芸能界にデビューしました。初世都太夫一中です。

当時京の都で盛んだったさまざまな音楽や人々の心を一つにしようといいう気持ちを込めたネーミングです。

仏教の修行をとおして得た人生観や、もって生まれた音楽的センスをドッキングさせて三味線の響の中に究極のリゾート、つまり極楽浄土作りをテーマに音楽を広めてゆきました。

初世一中の弟子は一中節から派生した豊後節を江戸で大ヒットさせて、ファッションまでも人々が真似たりしたので、幕府から放送禁止どころか練習禁止にまでなりました。

一中節も享保19年(1734年)に大ヒットを飛ばし、「ねずみの糞と一中節の稽古本のない家はない」と言われるほどブレークしました。一中節は様々な形で後の音楽に大きな大きな影響を残しました。

三味線音楽としてよく知られている常磐津、清元、新内、宮薗節、富本節なども全て一中節からスタートした流派です。

ルーツとなる一中節はその中でも最も繊細で優美とされ、当時、江戸の町人の上流階級の間で最もハイソなものとしてブレークしたのもうなずけます。


一中節関連の音楽系図

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 







 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 







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